2011/11/12

フランス最優秀職人 FRANCIS VIARD氏の日本講習会(1)



これまで少し長いお付き合いがあったとは言え、東京製菓学校に実際に足を運ぶのは、今回がはじめてでした。

それも、1997年アイス部フランス最優秀職人フランシス・ヴィアール氏を同伴してのことでしたので、なおさらうれしかったです。実は、ヴィアール氏はアルザスにある職人養成センターで20年以上教えているだけでなく、そのセンターの製菓・製パンの責任者も務めています。来日は二回目ですが、東京製菓学校の特別講師としては、はじめてでした。

成田空港に着いてからすぐ学校の方へ向かいました。というのも、先生も講習会の会場を早く確認したかったのです。そこで、学校の敷居を跨ぐと、これもあれもと新しい世界が広がり、二人の旅行の疲れが一気にとれました。

校内に飾ってある、学校の先生方による作品に目を惹かれました。マジパンもすばらしいですが、ちょうど数日前に行われたジャパン・ケーキ・ショーで飴細工部で優勝した作品の前で、先生は長居しました。その後も、その前を通りかかっては絶賛していました。











次は、施設にも驚きました。ビルの2階から地下2階・・・いや3階まで、見渡す限りの製菓厨房や製菓専用の倉庫など。さらに、製菓から少し遅れて開かれた製パンのコース用の厨房が付属したビルに二つあることが分かりました。日本一歴史が古い製菓専門学校だけあっての規模でしょうが、ちょっとすごいです。

また、それぞれの厨房が製菓道具と器材に大変充実しているだけでなく、今すぐにでもお菓子を作りたくなるような、清潔で整理整頓された状態がとても印象的でした。うふんふん、フランスはほど遠いねと、先生も微笑しながらこぼしてしまいました。










さて、打ち合わせが終わり、次の日いよいよ本番になると、大分緊張しましたが、学校の先生方の行き届いた下準備と心配りのおかげで、先生が予定していた忙しいプログラムを成し遂げることができました。

ヴィアール先生の授業は、まるで自分の学生に接しているかのようでした。基本的なことから丁寧に自分なりのコツを学生たちにやさしく教える姿がなにより印象的でした。また、作業しながら、自分の修行時代のことを思い出したり、フランス最優秀職人の大会のエピソードについて話したり、いろんな意味で「一味違う」授業でした。

以下、その状景です。


パティシエへの道はまず、このローマ字の山を乗り越えることから始まります・・・
フランス語(製菓専門用語)の授業も製菓のコースにあるようです。

一瞬の間でも先生の作業から目を離さない学生たち。
ディジカメの時代に生まれてよかったですね!とは言え、データーの整理、大変そうです。




授業終了後のツー(スリー?)ショット写真。先生も例のメダルをわざわざとりに行ってくれました。

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