今週末はいよいよイースターです。子羊の形をした焼き菓子がどの店に見かけられるようになりました。
キリスト教では、子羊はアブラハムの息子イサクの代わりに犠牲になった動物です。一方、復活したイエスのシンポルでもあります。アルザス地方では復活祭のとき、アニョ・パスカル(復活祭の子羊)を作る習慣が根強く残っています。現地ではラマラー(ストラスブールあたりではレメレー)といいます。
ラマラーはきわめて素朴なスポンジ生地でできています。店によってはキルシュ酒やレモンの皮で香りをつけたりしています。クグロフと同じような陶器の型で焼きますので、焼きついた表面が少々厚くできるわけです。それこそがおいしいと思ってましたが、驚いたことに、焼き目の浅いほうが売れるそうです。もちろん店に出す前に粉砂糖をたっぷりかけます。
研修先の店では、製パンの職人が担当しています。
ラマラー型を準備する(バターを塗って、小麦粉をふる)のも大変ですが、オーブンに入れたり、出したりするのも一仕事。職人の技、ご覧ください。
型は年月の経つにつれて色づいてくるそうです。真っ黒のは25年以上のもの。
三脚しかないものもありますが、四つの脚のついている型の間に固定しますと、まだ使えます!
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