いよいよ来週から試験です。
本当にあっという間でした。
去年の11月から毎週一回お菓子の勉強に職人養成センターに通い、週3日はケーキ屋で研修をして、本当に目まぐるしい毎日でしたが、あと2週間で終了だと思うと、なんだか複雑な気持ち。もっと勉強すればよかった、もっともっと練習しておけばよかった・・・やっぱり試験前のフツーの緊張ですね!
実技試験はともかく(2週間後ですから幻の余裕)、とても心配しているのは、あまり勉強できなかった目の前の筆記試験です。高校を卒業した人(=フランスのバカロレアを取った者)には、フランス語や数学などの一般科目を受ける必要はなく、C.A.P.特殊の科目2つだけ受ければいいということですが、それなりの量があります。
その第1日目の科目は、製菓に特殊の科目ではない、すべてのC.A.P.(=Certificat d'Aptitude Professionnelle) に共通な科目。仕事場における事故防止対策、個人の健康(避妊についての知識まで含む!)、会社と個人の関係などについて。試験の所要時間は1時間。
第2日目の科目は、製菓科学、食品業科学、会社を社会・法律・経済環境。2時間の試験です。
ということで、ここ数日は慌てて入手した教科書、そして先生からいただいた前年の試験のコピーをひたすら読み、かたい頭に叩き込もうとしていますが、いったい大丈夫かしら?
2011/05/29
2011/05/08
イスター菓子の英雄 野兎
今年もあっという間の復活祭でした。
研修先でも家でも忙しかったですが、家族水入らずの時間ができて、とても楽しかったです。
研修先でも家でも忙しかったですが、家族水入らずの時間ができて、とても楽しかったです。
アルザスの復活祭のお菓子には、ウサギの存在感はとても大きいと言えます。再生と子孫繁盛のシンポルであるからだそうですが、厳密にいえば、ウサギ(lapin)ではなく野兎(lièvre)ですね。
アルザスでは、野兎が復活祭の早朝に子供たちにチョコで作った卵を持ってくると言います。本来は、キリストの復活、四旬節の終わりを告げる復活祭に、それまで食べられなかった、ためておいた鶏卵を食べる習慣「卵狩り」(la chasse aux oeufs) の名残だといえるそうです。
子供たちはイスターの卵狩りが大好きです。クリスマスの次に楽しい時期でしょう。事前に箱(フランス語では巣、nidと言います)を用意し、丁寧に飾ったり名前をつけたりします。当日は、親は野兎の役をつとめます。せっかくの休日ですが早起きし、箱にチョコを置いてから露のまだおりている庭へそれぞれの箱を隠しに行きます。箱に入れないで、チョコを庭の隅々に隠すパタンもあります。
フランスの他の地方にもそういった現代版の「卵狩り」の習慣が残っていますが、野兎ではなく鐘がローマから帰ってくるときに(四旬節の間に教会の鐘が鳴らない。ローマへ行ったということになっているのです。)庭にチョコを配るそうです。
前置きが長くなりましたが、つまりこの時期にお菓子屋さんでたくさんの野兎をみかけることができます。
まずはもちろん、チョコの野兎。
次はサブレの野兎。
そしてマジパンの野兎。
パン生地の野兎はとても格好よかったのですが・・・写真はありません(すみません)。
その代わりに、ブリオッシュ生地の野兎の成形のビデオを取りました。
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アルザス菓子 (spécialités d'Alsace)
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