2011/04/11

チョコの講習会へ行ってきました(コルマール市製パン・製菓職人協会にて)

職人業界に入ったおかげで、先日プロ向けの講習会へ声をかけられました。

イースタンを目前にしての講習会ですから、もちろんテーマはチョコ!

主催者はカカオ・パリ社で、コルマール市の製パン・製菓職人協会(Coopérative des boulangers- pâtissiers)の会場を借りて行われました。










講習者は1997年アイス部M.O.F.のブリュノ・コルディエ(Bruno CORDIER)でした。この日のためにわざわざオルレアンからやってくれました。後になってわかりましたが、かなりの睡眠不足で大変だったそうですが、講習会ではまったく表にださず、さすがプロだなと感心しました。





紹介された時はとにかく真剣な顔のコルディエさんでしたが、講習会が始まると、ユーモアに富んだ言葉を次から次へと発射しました。

最初の「レモンの話」が特に印象的でした。

「私がレモンだと考えてください。ここを出るまでに、私を完全にしぼりだすようにしてください。一滴も残らないようにしていただければと思います。」




講習会にはたくさんの職人、また私と同じく見習い職人が来ていました。驚いたことに女性は私を含めて2名でした。少々、心細かったです。

講習会の内容ですが、コルディエさんご自分の店に出すEntremetsを二つ紹介してくださいました。

一つ目はLE VALENCIAというヴェネズエラ産チョコのムース、コアントロ酒のムース、オレンジのマーマレード、小麦粉の入らないチョコのビスキュイの組み合わせ。



そして、豪華な仕上げのMARACUJA。チョコのムース(ビターチョコ(2/3) とミルクチョコ(1/3) をあわせたムース  )、パッションフルーツとバナナのムース(ゼラチンではなくミクリオ使用)、軽く炒めたあんず、チョコのビスキュイという構成のケーキ。





とても込み入ったプロセスのハート型のボンボン・ショコラを紹介してくれました。

下のモールドに見えるように三段階を踏まえて作るチョコです。まずは半分ぐらいをダークチョコで覆う(最終的にそれが白になる部分)。次は緑で反対側を染める。そして、ダークチョコを取り外して、白で染めて、ダークを元の位置に戻す。最後にもう一度白で塗るみたいです。

プロセスは少し大変ですが、オリジナルボンボンショコラが出来上がります。

(ちなみに、センターがライムのガナッシです。)






最後にさまざまなチョコのモンタージュ(montage)を披露してくれました。とにかく、イースタン商品にたくさんのヒントを。





驚いたことに、葉っぱのモールドには形のいい、生のキャベツを使えるらしいです。次にでてくる、亀が上にのっているのもそうだそうです。





























 親切に質問に答えるコルディエさん。




講習会終了後は、試食が会場の倉庫で用意され、交流会が行われました。






Le Valencia
写真をとったり話に夢中になったりして、肝心なチョコを味見し損なってしまいました。

オルレアンがもう少しアルザスに近ければいいのにね・・・

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