2012/07/03

パンでできたお家 フランスのテレビ番組



ヘンゼルとグレーテルのグリム童話に出てくるような完全に食用可能なお家を作ることは、一体全体できるのでしょうか。


この素朴な質問はもともと物理学と化学のなぞを解けることをテーマとするテレビ番組の中で出題したものです。

いろいろ検討の結果、パンで作ることになりました。

物理化学者と一緒に実験室でいろいろ試行錯誤を行いながら素材などについて指摘や指示がありますが、現場でその課題を与えられたのは「パン大使」(アンバサドール・デュ・パン)という協会です。

この協会はパンの道を伝え、奨励することを目的に発足され、パンのコンクール(ル・モンディアル・デュ・パン、コープ・デュ・フランス)を主催しています。10人のメンバーのうち、なんと8人がパン部のフランス国最優秀職人です。実は、私の研修先のパトロンもこの協会のメンバーの一人なので、このイベントのことが耳に入りました。(とても活動的で、ブログも書いています。店の新商品や参加されるイベントを紹介したり、パンの歴史に触れたりいろいろです。パンのお家の写真はもちろん、載っています!)


人間規模の家づくりに取り組んだということですが、全部でなんと4000バゲットに相当する原材料1トンを使い、丸ごと3日間が掛かりました。家のブロックだけでは、600個から650個の食パン型のパンが必要でした。合計焼成時間は、なんと20時間以上かかりました。


黒く焼いたバゲットを使って家の構造を強化し、モルタルとして小麦と卵白を使い、バナーで固めました。ブロックは卵白で防水対策予防。屋根は焼きパンで、窓はイゾマルトのキャラメルで作りました。電気がつくまで工夫されました。


2月の末に流されたものですが、実験別の編集ができるまで時間がかかりましたが、このリンクで、「Expérience 3 」三番目の映像になります。


ハイライツ
0分45秒  本題に入る
11分  電気
13分40秒 完成した家


ちなみに、この膨大な量のパンはイベント後、近くの動物愛護協会に寄付されました。



パンにご興味ある方はパン大使たちのホーム・ベージをご覧ください。前回のコンクールのビデオなど、盛りだくさんなので、御見逃しなく。